日時:2019年9月12日(木)13:00-15:00 会場:鎌倉婦人子供会館12号室 講師:中西 康孝 テーマ:“サウディアラビア はてな?の物語” サウディアラビア王国の東岸に、近年誕生したアルジュベール工業団地の夏 1938年の油田発見以降サウディアラビアは、有限資源の原油販売と随伴ガスの無為な燃焼による、アメリカ資本に支配された時代を経て、サウディ国王・欧米帰りの若手テクノクラートの愛国心に基づく、原油と随伴ガス活用(石油化学事業)の国作りが始まりました。この事業の遂行の為、白羽の矢が向けられたのが日本の三菱商事でした。1970年より第一次5か年近代工業化計画がスタートしました。その後1973年第4時中東戦争に起因する第1次オイルショックが発生し、原油供給の安定化を目した日本政府の協力で日本政府45%の出資が決定、ナショナルプロジェクトへと発展していきます。1985年にはプラント完成。サウディのエチレン生産量は世界の生産量の5%、エチレン系石化品世界貿易量の30%を占め、アルジュベールは世界3大石油化学センターの一つとなりました。 中西康孝さんは三菱商事から、アルジュベール工業団地の中の石油化学プラントのシャルク社に赴任し、1985年暮れから1988年6月まで勤務しました。奥様の道子さん、娘さんの麻衣子さん共々、この間、東京都の山手線内に等しい広大な工業団地で生活しました。今回の講演では、サウディアラビアの夏とは?生活一般・行動の自由と規制について、当時の写真映写と巧みな語り口で、サウディアラビアで生活した中での、驚くような話題を沢山伺いました。 大変興味深い講演でした。 講師の中西康孝さん
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