日時:2019年(令和元年)12月1日(日)
参加者:38名(内5名は鎌倉日仏協会会員) コース:北鎌倉駅~建長寺~鎌倉八幡宮~岐れ道~平成巡礼道~報国寺~ 子供ふれあい広場~衣張山~大町~妙本寺~本覚寺~鎌倉駅 穏やかな晩秋の日曜日。晴天で風もなく絶好のハイキング日和でした。 予定通り午前10時にAFJのハイカーたちがパトリック・デブレーズさんに引率されてJR横須賀線・北鎌倉駅に到着。鎌倉日仏協会からは私の他に、蒲さん、佐々木さん、中沢さんが参加。小さなフランス国旗を先頭に建長寺に向かいました。 本来であれば、建長寺の奥の半僧坊から天園ハイキングコースに入る予定でしたが、10月の台風による被害で、鎌倉の主なハイキングコースは倒木による山道閉鎖で少なくとも年内の復旧は難しく、やむなく今回は神社から神社を巡る巡礼のコースになってしまいました。 八幡宮で中西さんと合流し、協会からの参加者は5名となりました。八幡様は7・5・3の着飾った子供を連れた若いファミリーがたくさん参拝に見えておりました。ここからは大塔の宮に向かう裏道の静かな住宅街を抜け、岐れ道の交差点近くのフランスパン店で小休止のはずが、おいしいパンに目の無いフランス人の為、1時間近く予定を遅らせて再スタート。報国寺・竹寺に寄った後、報国寺に沿った道を、華頂の宮邸を見ながら進み土手を登って、やっとお昼ご飯を予定していた、広町の「ふれあい子供広場」に到着。柔らかな午後の日差しの下、芝生でお弁当タイム。ワイン・日本酒を持参してきた仲間からの差し入れもあって、気持ちの良いひと時を過ごしました。 ここから二手に分かれて、一つのグループは直接階段を下り大町へ向かう班、もう一つは、私が先導して衣張山の南面に登り、頂上より大町へ下山する班と分かれました。衣張山の山頂からは鎌倉の海が光って、その彼方に薄っすらと大島の姿を捕らえました。下山して、妙本寺山門前で先のグループと合流し、鎌倉駅に戻ったのが午後3時半。ほぼ予定通りのハイキングでした。このハイキングも今年で13年目になります。在日フランス人会の年間計画に繰り込まれ、これまで多くのフランス人が鎌倉周辺を楽しまれました。 フランスの文壇サロンに生きた女流作家キク・ヤマタの生涯 講師:マチュー・セゲラ 日時:2019年11月16日(土)14:00-16:00 会場:鎌倉婦人子供会館2号室 鎌倉市小町1-11-5 ℡:0467-22-0507 主催:一般社団法人 鎌倉日仏協会 講師:マチュー・セゲラ アンスティチュ・フランス客員教授 タイトル: フランスの文壇サロンに生きた女流作家 キク ヤマタの生涯 鎌倉とのゆかりの深いキク・ヤマタの文学活動100周年を記念して、歴史家マチュー・セゲラ教授が、日仏の両親を持つ20世紀の女流作家の人生と作品について講演されました。 キク・ヤマタは、ポール・ヴァレリーやレオナルド・藤田と親交があり、小説家、ジャーナリスト、翻訳家の傍ら生け花の普及にも努めました。19世紀の終わりに生まれたキクヤマタは母語としてのフランス語を維持し、その作品のほとんどを日本と日本人を題材に書き続けました。文筆家としての活動期が20世紀の中期にあたっており、日本という国家が国際社会に好感を持って迎えられ、美術におけるジャポニズムに続き日本の文化一般へ新鮮な関心が向けられていた時代にあっての幸運の時代と、第二次大戦をはさんで後半の不幸な時代を生きました。 彼女は、フランス文学サロンで、1920年代から第二次世界大戦をはさんで1960年代まで活躍し、日本、フランス、スイスをつなぐ文化的な役割を果たしました。 1975年(77歳)で亡くなられ、彼女の墓地はスイス・アニエールにありますが、両親の墓地は鎌倉寿福寺にあります。 講師: 歴史家であるマチュー・セゲラはパリ政治学院で博士号を取得、現在東京在住。 日本研究のアンスティチュ・フランセ客員教員・研究者であり、東京国際フランス学園の教員。2011年に渋沢クローデル賞、2014年パヴィー賞を受賞。展覧会企画委員長、講演会講師を務め、Clemenceau ou la tentation du Japon 等の著者であり、美術関係著作の共同執筆責任者である。2019年にはActes Sud社よりミカエル・サンシュロンとの共著として、Soulages,D’une rive a l’autre を刊行しています。 日時:2019年9月12日(木)13:00-15:00 会場:鎌倉婦人子供会館12号室 講師:中西 康孝 テーマ:“サウディアラビア はてな?の物語” サウディアラビア王国の東岸に、近年誕生したアルジュベール工業団地の夏 1938年の油田発見以降サウディアラビアは、有限資源の原油販売と随伴ガスの無為な燃焼による、アメリカ資本に支配された時代を経て、サウディ国王・欧米帰りの若手テクノクラートの愛国心に基づく、原油と随伴ガス活用(石油化学事業)の国作りが始まりました。この事業の遂行の為、白羽の矢が向けられたのが日本の三菱商事でした。1970年より第一次5か年近代工業化計画がスタートしました。その後1973年第4時中東戦争に起因する第1次オイルショックが発生し、原油供給の安定化を目した日本政府の協力で日本政府45%の出資が決定、ナショナルプロジェクトへと発展していきます。1985年にはプラント完成。サウディのエチレン生産量は世界の生産量の5%、エチレン系石化品世界貿易量の30%を占め、アルジュベールは世界3大石油化学センターの一つとなりました。 中西康孝さんは三菱商事から、アルジュベール工業団地の中の石油化学プラントのシャルク社に赴任し、1985年暮れから1988年6月まで勤務しました。奥様の道子さん、娘さんの麻衣子さん共々、この間、東京都の山手線内に等しい広大な工業団地で生活しました。今回の講演では、サウディアラビアの夏とは?生活一般・行動の自由と規制について、当時の写真映写と巧みな語り口で、サウディアラビアで生活した中での、驚くような話題を沢山伺いました。 大変興味深い講演でした。 講師の中西康孝さん
2019年7月21日(日) 鎌倉笹野邸の佐助サロンで午後4時から約2時間半に渡り開催されました。 多数のフランス人も参加し50人余の方々が和気あいあい大変楽しい時間を過ごしました。 佐野会長の音頭で乾杯 好天に恵まれテラスで歓談する参加者 ピアノを囲んでシャンソンを歌う参加者
「ローヌ=アルプ地方の食文化と料理」の文化講座が6月21日婦人子供会館で開催されました。 廣田 功先生(帝京大学 東京大学名誉教授)による非常にユニークな講座で廣田先生の食文化の講座と食事を楽しむ会でした。食事は、元日仏文化会館(恵比寿)のレストランの佐々木シェフが担当されました。今回は、「世界の美食の都」リヨンの食文化の紹介と、佐々木シェフによるリヨン料理でした。多数の参加者が廣田先生の名講義と佐々木シェフの美味しいリヨン料理を堪能しました。 講義する廣田先生 廣田先生と歓談する受講者 佐々木シェフと歓談する受講者
AFJ共催 春のハイキング“鎌倉の桜と海岸を歩く”
2019年4月7日(日) 参加者:46名 コース:北鎌倉駅~六国見~円覚寺裏山~亀ヶ谷切通し~海蔵寺~化粧坂~ 源氏山公園~大仏ハイキングコース~大仏・高徳院~由比ガ浜海岸~ 鎌倉駅 朝10時、JR北鎌倉駅へ予想以上の46名の参加者が到着。ほぼ全員在日フランス人の家族で東京とその郊外、千葉の在住者が大半であった。4名のフランスの小中学校生、横浜の高校のフランス語学科へ通う日本人学生も加わって、暖かく風もない穏やかな陽気の中、小さなフランス国旗を先頭に先ず北鎌倉の裏山六国見の展望台に上りました。 足元にはタンポポ,タチツボスミレ、イヌフグリの群生も春らしく、展望台の桜はその花弁を散らし、すでにやわらかな新芽が出かかっていました。地元の人しか知らない、小道を抜けて下山し、亀ヶ谷の切通しを抜け、扇ガ谷の海蔵寺で小休憩しました。茅葺屋根の方丈の前の海棠の花が綺麗でした。化粧坂を上り、源氏山の頼朝像の前の広場でお弁当。いつものようにフランス大使館のパトリックさんがワインを3本持参してくれました。 午前中だけで帰宅する人と午後のコースに続く人と分かれて、本隊は大仏ハイキングコースを踏破し午後2時半ごろ下山し、そのまま大仏の高徳院へ向かいました。 ここで又直接帰宅する人もあり、最後は20名ほどで、長谷寺グループと由比ガ浜海岸グループとに分かれて春の海を見に行きました。フランス人の小学生男子2名が、さっそく水着で海に飛び込んで行きました。私たち大人は砂浜で持参したパスティスを飲みながらしばし海を眺め、帰宅の途に就きました。次回は11月末の”紅葉を楽しむ“ハイキングです。 日時:2019年(平成31年)2月9日(土) 午後5時~7時
会場:銀座アスター鎌倉賓館 参加者:25名 小雪の混じる寒い日でしたが、会員25名の出席がありました。幸いにも、会場は毎年開催している中華料理店の銀座アスターで、JR・江ノ電の鎌倉駅隣接でしたから、出席者にとっても好都合でした。 今年は鎌倉日仏協会創立24年目を迎えており、創立当時からの会員も含め、皆高齢になってきました。受付で参加者へ1月1日発効の最新の会報Arc-en-Cield 第47号と「シャンソンを楽しむ会」のメンバーリードで歌う“C’est si bon”“La Vie en Rose”の歌詞 が配布されました。 佐野会長の開会の挨拶、笹野会員による乾杯の音頭に続き、会食を取りながら 出席者一人一人に短いスピーチをしていただきました。 退院されたばかりの篠塚事務局長もご主人と共に出席され、シャンソンコーラスのピアノ演奏をされ拍手を受けておりました。 出席者全員の記念写真撮影と、長谷川哲夫理事によるピアソラの曲のハーモニカ独奏で幕を閉じました。 年2回春と秋に開催しているハイキングには、鎌倉が東京・神奈川在住のフランス人たちにとって訪れやすい観光地であり、週末の家族のライフスタイルに最適であることもあり、すでに10年近くなるこのイベントを楽しみにして毎回多くの家族が参加してくれます。今回も30名ほどのフランス人に日本人も加わり総勢40名ほどで、JR東逗子をスタート地点として、薄っすらと紅葉の始まった神武寺から鷹取山ハイキングコースを歩きました。フランス人小学生、お父さんに肩車された4歳の女の子の家族、息子さんの東京勤務地を訪ねて数日前にパリから来日したばかりの老婦人、多くのフランス企業の日本駐在員、大使館職員、そして新旧AFJ代表、日本の大学への留学生等様々な人たちです。 |